スタイル 5/22
僕には芝居をする上で明確な「スタイル」がないらしい。
「スタイル」ってなんだ?
誰が書いたどの戯曲が好きか。
誰の演出が好きか。
そんなところから湧き上がるものなのかな。
ほかの役者にはどうもあるようで、僕はとても困ってしまった。
「スタイル」。
バレエから舞台の世界に入り込んだ僕には、
身体を使った表現においてなかなか取り去ることができない感覚があるようだ。
自分自身、ここに来てようやく素直な思いのやり取りができつつあると思ってはいる。
だが「スタイル」ともなると、そんなことではなくその根幹にあたる部分が欠如しているのではないか。
「スタイル」……
1.姿。かっこう。
2.様式。型。文体。
芝居の型がないということか……
型。
型ってなんだ。
「型」……
1.個々のかたちのもとになる(と考えられる)もの。
「芝居」の「もとになるもの」がない。
型がなければ出来上がるものの形はわからない。予期せぬものが出来上がる。望まぬ形になってしまうかもしれない。
得たものを注ぎ込む型がないのか。
そりゃあ大変なことだ。
何が出来上がるのかわからない。
僕の「スタイル」「型」はこれだと断言できないということは、僕自身それが自覚できていないからか。
駄目じゃないか。
もしかしたら今まで僕はお客さんに異形の産物を目を輝かせて見せていただけかもしれない。
「スタイル」がない。
胸に刺さった言葉でした。
僕はこの公演を経て、
芝居の「スタイル」を見つけて来ます。
見届けてください。
「盗みは夜半の月のように」
うん。
今日もいい1日でした。
ありがとう。
皆様お疲れ様です。
おやすみなさい。また明日。